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千葉大学 非常勤講師

坂巻 匡彦は2013年から、母校・千葉大学の非常勤講師を務めている。2004年に大学院を修了し、電子楽器の商品企画・デザインから事業やサービスの開発へと活動を広げながら、大学での教育を続けてきた。2013年4月の就任を起点に、実務で得た視点と、学生が自分の手で考える経験を結び付けている。

意匠展の卒業生インタビューでは、プロダクトデザインの授業を受けた学生が聞き手を務めた。対話のテーマは、形を考えるデザイナーから商品企画へ、さらに事業のあり方を考える仕事へと変化したキャリアだ。何をつくるかという問いを、その製品が人にどんな価値を届けるかという問いへ広げる。その視点が、社会でデザインを使う場面を学生に伝えている。

教育の具体例として、電通報の本人寄稿では、コンセプトを決める前に試作品をつくる、プロトタイピングの授業を紹介している。初めから新しい案を言葉で整えようとするのではなく、まずものをつくってみる。試して気づいたことを毎週発表し、そこで得た発見を次の案へとつなげる。完成品の見栄えだけでなく、制作を通じて何を見つけたかに目を向ける方法だ。

2023年からは大学院のサービス・デザイン論とサービス・デザイン演習で講義と演習を担当し、2026年度で4年目を迎える。理論と実践を通じて新しいサービスを生み出す力を育む授業だ。課題制作と最終プレゼンテーション、教員との討議を組み合わせ、知識を具体的な提案へつなげる。学部での継続的な教育に、大学院でのサービスデザイン教育が加わっている。

一方で、デザインを複数の手法の一つとして扱う姿勢も大切にしている。新しい切り口を見つける力に、論理的な検討やマーケティングの視点を組み合わせる。目的を見据え、必要な方法を選び、つくって確かめる。千葉大学での非常勤講師としての活動は、そうした実務と学びの接点にある。