アクセンチュア/Fjord
坂巻 匡彦は2022年にアクセンチュア ソング(Accenture Song)へ参画したデザイナー。顧客や従業員の体験を起点とするサービスデザインに取り組んでいる。コルグ(KORG)での商品企画・プロダクトデザイン、電通での事業開発を経て、設計の対象をさまざまな産業へ広げた。
Accenture Songのインタビューでは、形を描くことから、時間や概念を整理することまでを「線を引く」という行為で捉えるデザイン観を語っている。ビジネス、テクノロジー、クリエイティブの専門家と協働し、組織・事業・サービスの構想と実装をつなぐ仕事だ。
参画の理由を語る対話では、メーカーで経験した技術起点の実装と、広告会社で経験した多様な顧客の仕事を、同じ環境でつなぎたかったと振り返る。構想を提示した先で、システムやアプリを形にするところまで関われること。専門の異なる人がひとつのチームとして動けること。その二つが、次の仕事の場所を選ぶ手がかりになった。
また、使いやすさを後から確かめるだけでなく、新たな機会を発見するためのデザインリサーチを重視している。利用者が何をしているかを知り、まだ言葉になっていない可能性を探り、事業と技術の条件を持ち寄る。見えている課題を画面に置き換える前に、何をつくるべきかを考える仕事がある。複数の専門を深め、分野同士の共通点を見いだす「アスタリスク型」の人材観も、こうした領域をまたぐ実務と結び付いている。
2026年7月時点の役職は、ソング本部のアソシエイト・ディレクター。顧客と従業員の体験を起点に、事業の戦略づくりからサービスの実装までをつなぐ。製品や画面の形だけでなく、それを使う人、提供する組織、実現する技術を合わせて考える。楽器メーカーと広告会社で培った経験が、この横断的な実践の土台になっている。