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SOUND on SOUND

思い付いた音を録り、それを聴きながら次の演奏を重ねる。SOUND on SOUNDは、音楽のアイデアを積み重ねる携帯型レコーダーだ。坂巻は商品企画を担当。ステレオ・マイク、楽器入力、リズムとエフェクトを備え、声や楽器を録る場からフレーズの組み立てまでを小さな本体で扱える。

重ね録りのたびに個別のWAVファイルを保存し、後でPCのDAWへ渡して編集できる。その場では音を合わせて聴き、後から各演奏を見直す余地を残す仕組みだ。Undo/Redoで録音を試し直すこともでき、重ね録りや取り消しの回数はメモリー・カードの空き容量に応じる。

録音ごとに個別ファイルを残す方法は、その場で気軽に重ねることと、後から細部を編集することを両立させる。いくつかの演奏を合わせて聴く時には一つの音楽でも、PCへ移した後は各素材を分けて扱えるからだ。最初の録音段階で曲の完成形を決め切らず、よかった演奏を材料として残しておける。携帯機での素早い記録と、DAWでの慎重な編集が、別々の作業ではなく同じ制作の前後に位置付けられる。

Undo/Redoとループ録音は、試した演奏を選び直すための機能である。一度音を足した後に聴き直し、必要ならやり直す。録音の回数を重ねること自体が、何を残すかを考える作業になる。Sound Stretchで音程を保ちながら速度を変えれば、録音したフレーズの時間を別の速さで確かめることもできる。マイクや楽器入力を備えた小型機の中へ、記録する機能だけでなく、記録を次の演奏へ返す仕組みを持ち込んだ構成だ。

ループ録音とSound Stretchは、繰り返しの中で音を足し、音程を保って速度を変えるための機能。電池駆動と内蔵スピーカーにより、外で採った音をその場で確かめられる。短い演奏を残すことから、複数の素材を合わせることへ。録音の単位を保ちながら曲を育てる、小型の制作環境として構成されている。