nanoKEY2 / nanoPAD2 / nanoKONTROL2
PCの前に、必要な操作だけを置く。nanoKEY2、nanoPAD2、nanoKONTROL2は、鍵盤、パッド、ミキサー操作を分担する薄型USB-MIDIコントローラーだ。坂巻は3機種の商品企画とプロダクトデザインを担当。ノートPCと並べて使う小さな面に、それぞれ異なる手の動きを割り当てている。
nanoKEY2はベロシティー対応の25鍵とサステイン・ボタンを備える。nanoPAD2は16個のパッドとX-Yパッドを持ち、ドラムの入力に加えてタッチ・スケールによるフレーズ演奏も可能だ。音程を弾く操作とリズムをたたく操作を、用途に応じて選べる。
nanoPAD2のX-Yパッドとタッチ・スケールは、ドラムをたたく面に旋律を探す方法を加えている。一方、nanoKEY2では音程を鍵盤の位置から選び、弾く強さをベロシティーとして伝える。似た大きさでも、指が行う仕事は同じではない。音楽を作る人が得意な入力方法や、今取り組んでいるパートに応じて機器を選べる。三台を必ずそろえるという前提ではなく、必要な操作を一つずつ足せることが、分かれた製品構成の意味になる。
nanoKONTROL2のフェーダーとノブは、演奏した素材を混ぜ、調整する工程へ身体的な手応えを与える。画面上の値を一つずつ選ぶ操作と、複数の操作子へ手を伸ばして変える操作では、音のバランスの探り方も違う。音を入力する二機種と、制御やミキシングを担う一機種。制作の役割を分けた上で外形をそろえることで、机の上にまとまりのある環境を作れる。商品企画とデザインが、サイズと用途の関係を通じて結び付いたシリーズだ。
nanoKONTROL2には8チャンネル分のノブ、フェーダー、スイッチと、再生や録音の操作を配置する。USBバス・パワーで動く3機種は、ソフトウェアの機能へ触れるための別々の入口になる。大きな一体型の操作盤を置く代わりに、作業に必要な面を組み合わせる。机の限られた広さに合わせて、演奏と編集の環境を作れるシリーズだ。