032

WRO 2014 Japan決勝大会 — プレゼン部門審査

ロボットは動けば終わりではない。何を考え、どうつくったのかを人へ伝える場も必要になる。2014年9月21日、坂巻はWRO 2014 Japan決勝大会で、プレゼンテーション部門の審査を担当した。子どもたちのロボット作品を、発表の場で受け止める役割を担った。

開催大学の公式告知によると、会場は神奈川工科大学のKAITアリーナ。自律型ロボットの走行競技に加え、制作したロボットを展示して発表する部門などが設けられた。プログラムで動く機械をつくることと、その考え方を説明することが、同じ大会のなかに位置づけられている。

開催案内に示された自律型ロボットの競技では、人の操作をその都度受けることとは異なり、プログラムに従って動く仕組みが問われる。一方、展示して発表する場では、機械が何を目指してつくられたかを人へ説明する必要がある。動作として見える結果と、設計した人が考えた目的を、同じ大会で扱う構成だ。ロボットのものづくりには、実装する力と、実装した意味を伝える力の両方が現れる。

製品の企画とプレゼンテーションにも、完成物の説明だけでは伝わりきらない部分がある。なぜその問題を選び、どんな方法を試し、何を残したのかという判断の経緯だ。展示された機械は、その話を具体的にする共通の対象になる。審査員という役割は、つくり手が示す意図と成果を受け止める側にある。坂巻はプレゼンテーション審査を担当し、作品の発想や制作を人に伝える場に、審査員として関わった。

走行の結果と、制作の意図は別の情報だ。展示やプレゼンテーションを備える構成は、動作の達成に加え、発想を人へ伝える側面にも目を向ける。何をつくったかだけでなく、どう考えてその形にしたか。機械を前に説明する行為には、制作の過程を共有する役割もある。坂巻はこの大会で、プレゼンテーションの審査員を務めた。作品の開発者とは違う、発表を受け止める立場からロボットの大会に関わった。