TECH TALK LIVE!!! — All About 2017 NAMM
新製品の一覧だけでは、見本市の熱量は伝わらない。2017年1月27日、渋谷のRock oN Companyで開かれたTECH TALK LIVE!!!は、NAMM Showを現地で見聞きした人々が振り返るトーク企画だった。ICONとRock oNの共同企画による第1回である。
坂巻は当時のKORG商品企画室室長として、竹本裕司、ACID渋谷、ICONと出演。開催案内では19時から20時30分、無料・予約制、定員30名とされている。大規模な見本市で発表された動きを、比較的小さな会場で話し合う構成だった。
見本市では、製品の発表そのものと同じくらい、実機がどのように紹介され、誰が何に注目しているかも情報になる。告知にある写真や映像は、そうした現地の様子を共有するための手段だった。製品名と数値を読み上げるだけではなく、見てきた人が説明を加え、その場で質問を受ける。参加者は、ニュースとして目にした製品を、異なる立場の話と結びつけて捉えられる。
楽器をつくる企業、販売の現場、情報を届ける媒体では、新製品への問いも違う。つくり手には企画の意図があり、売り場には使い手の関心が集まり、媒体には変化をどう伝えるかという仕事がある。その三つが同じ見本市を振り返ることで、一つの製品が持つ意味も複数に開かれる。定員30名の店舗で行う無料イベントという設定は、大規模な海外展示会と日々楽器に触れる場所を結ぶ。現地取材の情報を、来場者が直接聞ける形へ移す企画だった。
プログラムは写真や映像を交えた紹介と、質疑応答を予定していた。企画する側、売り場から見る側、媒体で伝える側。同じ見本市を違う位置から見た経験が、一つの会場に集まる。製品の一覧やスペックには表れにくい変化を、現地の情報から読み解くための構成だ。開催は2017年1月27日。NAMM Showの直後に、現地の動向を伝える機会が設けられた。見本市から戻った人々の話を聞き、その場で質問できる距離へ、海外の楽器市場を引き寄せる企画だった。