048

名城大学「私のWILLを、見つける図鑑。」

DJ、楽器の商品企画、そして事業創造。職種の名前だけを見れば離れている経験を、一人の仕事としてたどる機会が設けられた。2019年7月17日、坂巻は名城大学の私のWILLを、見つける図鑑。に登壇した。キャリアセンターによる講演プログラムである。

会場は天白キャンパスで、ナゴヤドーム前キャンパスにも同時配信。登壇時の肩書は電通ビジネスデザインスクエアの事業創造グループ部長だった。公式案内は、大学時代のDJ活動からKORGでの商品企画、電通での仕事へ至る経歴を紹介している。

大学の案内がキャリアの入口に置いたのは、資格や職業の一覧ではなく、働く人の経験と意志だった。何を大切にし、どんな関心を次の仕事へ持ち込むのかという問いは、職種名だけでは答えにくい。DJとして音楽を選び、楽器を企画し、事業の創造に関わる坂巻の経歴は、好きなことと仕事が一対一で対応するとは限らないという見方を、具体的な人物の歩みから考える材料になる。

天白キャンパスから別のキャンパスへも配信する構成は、学ぶ場所や学部の違う学生へ、同じ話を届けるためのものだった。進路を決める前に、既に働いている人がどのような経験を経て現在の立場にいるかを知る。そのとき一つの職務だけを切り出さず、音楽活動から企業での仕事までを見ることで、経験同士のつながりも考えやすくなる。異なる関心と経験が一人の仕事へつながっていく歩みを、学生が自分の将来と照らし合わせて考える。講演の企画と経歴紹介には、そのようなキャリア教育の入口がある。

キャリアプログラムは、さまざまな学部・学年の学生を対象としていた。働く人の経験と価値観に触れるという枠組みは、所属先や職業名だけでは捉えにくい仕事の見方を開く。音楽への関わり、使い手へ楽器を届ける企画、企業での事業創造。一人の経歴に並ぶ経験は、職種の境界を越えている。学生が自分の関心と仕事を考えるために、既に働く人の歩みを参照する。その材料として、坂巻のキャリアが紹介された。