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nanoKEY / nanoPAD / nanoKONTROL

ノートPCの前に、指で演奏するための小さな場所を足す。初代nanoKEY、nanoPAD、nanoKONTROLは、用途を分けたUSB-MIDIコントローラーのシリーズだ。坂巻は商品企画を担当。鍵盤、パッド、フェーダーという異なる操作面を、限られた机上へ置けるサイズで展開した。

nanoKEYの25鍵は旋律や音程の入力を受け持ち、nanoPADの12個のパッドはリズムやコードを指で鳴らすために使う。画面の中へ音符を配置する作業に、たたく強さや演奏のタイミングを持ち込める。それぞれの機器が、PC上の音源へ触れる別の手つきを用意する。

nanoKEYとnanoPADの入力面を分けると、音程を選ぶことと、打楽器のタイミングを作ることの違いがはっきりする。どちらもMIDIで演奏情報を送る機器だが、指の置き方や力の加え方は異なる。ソフトウェアの中で完結する制作へ、使うパートに合った動作を持ち込むための道具なのだ。大きな鍵盤を常に机へ置くのではなく、必要な時に小さな入力面を加えるという構成は、PCを中心にした制作環境に合う。

nanoKONTROLのフェーダーやノブは、音符を演奏する機器とは別の形で音楽へ介入する。各パートの音量やパラメーターを動かすことも、聴こえ方を作る重要な作業だからだ。異なる三機種を同じ小型シリーズとして用意することで、演奏、入力、編集という用途に合わせた組み合わせを選べる。USB給電は、追加の電源を机上へ増やさず機器を接続する条件にもなる。後のnanoシリーズとはパッド数やフェーダー数が異なる、最初の三機種の商品企画である。

nanoKONTROLは9本のフェーダー、9個のノブ、18個のスイッチと再生・録音などの操作ボタンを備える。音量やパラメーターを動かし、DAWの編集やミキシングを手元で行うための構成だ。全機種がUSB給電で動作する。制作する音楽や机の広さに合わせ、必要な入力面を選び、PCの周囲へ組み立てられる。