mini kaoss pad 2
ポケットに入る機器で曲を再生し、その音へ指先から介入する。mini kaoss pad 2は、タッチ・パッド式エフェクターにMP3プレーヤーを組み合わせたモデルだ。坂巻は商品企画を担当。外部入力にも内蔵プレーヤーにも効果を加えられ、再生することと音を加工することが同じ面へ集まっている。
100種類のエフェクトには、ルーパーやVinyl Break、Ducking Compなどを収録する。パッド上の指の位置が、音の変化に対応する仕組みだ。曲を流したまま、反復や停止を思わせる効果を使い、フレーズの聴こえ方を一時的に変えられる。
再生の開始位置を決めるキュー操作があると、音楽ファイルは最初から最後まで聴くものだけではなくなる。必要な箇所を選び、速度を変え、そこへ効果を加えるための素材としても扱える。プレーヤーとエフェクターを別々に用意する場合の役割が、小型の本体へまとまっている。保存した曲を鳴らす機能は、タッチ・パッドで何を加工するかという問いに、すぐ試せる材料を与える仕組みでもある。
外部入力と内蔵マイクは、あらかじめ保存した音以外へも操作を開く。接続した機器や周囲から取り込んだ音を加工できれば、同じエフェクトでも使う場面によって意味が変わる。演奏を録音する機能も、偶然うまくいった操作を振り返る助けになる。ここでの中心はMP3プレーヤーとエフェクターの組み合わせであり、後の2Sで強化されたサンプラーとは構成が異なる。携帯する音楽へ触って介入することを、小さな単体機器で実現したモデルだ。
microSDカード上の曲を再生し、ピッチの変更やキュー・ポイントの設定にも対応。必要な位置から音を出し、操作した演奏を録音できる。電池駆動とスピーカー、マイクの内蔵により、本体だけでも音を扱える構成にした。携帯プレーヤーに触れて音を変える面を加え、聴く時間を小さな演奏の時間へと開いている。