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littleBits Synth Kitでメイクミュージック!

回路をつなぐ手と、音を探す耳が同時に働く。2016年7月20日のlittleBits Synth Kitでメイクミュージック!は、音づくりから演奏までを体験するワークショップだった。会場はKONTACTO EAST STUDIO。坂巻は松武秀樹、テンテンコとともに講師欄に名を連ねた。

会場の公式案内は、参加者にキットを貸し出し、電子回路や音楽の事前知識を必要としない企画として紹介する。19時30分から21時30分、定員15名という設定だった。Synth Kitの磁石でつながるモジュールが、音の仕組みを組み替えるための共通の道具になる。

講師を紹介する公式ページには、製品企画の坂巻に加え、音楽家の松武とテンテンコが並ぶ。仕組みを説明する視点と、その仕組みを使って表現する視点が同じ場にある。事前に専門知識を持っている人だけを集めるのではなく、キットを借りて試せるようにしたことも、企画の特徴だった。参加者が用意するのは完成した楽器や演奏技術ではなく、まず音を出してみるための時間である。

Synth Kitでは、音を生む部品と、音の出し方を変える部品を分けて扱える。鍵盤やシーケンサーなどの構成を変えれば、演奏に使う入口も変わる。回路図の上では抽象的に見える働きが、机の上の接続と音の変化として現れるわけだ。最後のライブを予定する構成によって、つくった仕組みは鑑賞用の模型で終わらず、他者に聴かせるための道具になる。電子回路の組み立てと音楽表現を、二つの別々の授業に分けないワークショップだった。

催しはpinewaves Vol.1初日のプログラムで、案内では最後のライブも予定されていた。接続を変えると音が変わり、仕組みが演奏の道具になる。回路を理解することと、音を表現することを続けられる構成だ。事前知識を求めず、まず試すことから始める入口を設ける。電子工作と音楽を結び、部品をつなぐところから表現へ進む体験として提案された。