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KAOSS PAD QUAD

エフェクトを選ぶことも、演奏の一部にする。KAOSS PAD QUADは、最大4つの効果を組み合わせ、タッチ・パッドで同時に動かすエフェクターだ。坂巻は商品企画を担当。開発者インタビューでは、機能ごとのボタンによって状態を把握しやすくし、効果をその場で選べる構成を説明している。

ルーパー、Vinyl Break、Ducking Compなどを用い、音源やマイクからの信号を変化させる。複数の効果が同じ指の動きへ応答するため、手の移動から複合的な変化が生まれる。曲のどこで何を動かすかを決め、その組み合わせをパッドで演奏する仕組みだ。

最大四つのエフェクトを同時に扱う構成では、音をどう変えるかと、どの効果を組み合わせるかという二種類の判断が生まれる。指の動きは同じでも、選択した処理によって結果は違う。効果ごとにボタンを設けたことは、多機能な機器の現在の状態を、演奏の途中でも見つけるための工夫だ。設定を深い階層から探す操作を減らし、選択した効果をパッドで動かすという流れを、表面の配置で理解できるようにしている。

FREEZEによる効果の保持は、触れた場所の状態を一時的な音の足場として残す。指を離したらすべてが元へ戻る場合と違い、ある変化を保ちながら次の操作へ進めるからだ。テンポに関わる処理はオートBPMやタップ操作で曲へ合わせ、音色の変化とリズムの変化を一緒に使える。いま鳴っている素材を録音し直さなくても、その聴こえ方へ介入できる。楽曲の外側から加える効果を、内部の展開のように演奏するための道具である。

FREEZEは指を離しても効果を保ち、オートBPMとタップ・テンポは時間に関わる処理を曲の速さへ合わせる。パッドのLEDも操作に応じて発光する。効果を固定し、別の効果を選び、再び触れるという流れを作れる。音源を弾くのとは異なる形で、いま鳴っている音の展開へ参加するための機器である。