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Hack n’ Roll — RCA × KORG × OK Go

楽器は音を鳴らす道具であると同時に、演奏する身体を見せる装置でもある。Hack n’ Rollは、ロンドンのRoyal College of Art、KORG、OK Goによる楽器制作の協働。KORG製品を出発点に、音と演奏する姿の両方から新しい楽器を考えた。

制作に取り組んだのは、RCAのDesign Products部門Platform 21の学生と教員。フィジカルコンピューティングとデザインを組み合わせ、OK GoのDamian Kulashも参加した。課題には、制作した楽器でAnother Set of Issuesを演奏することが含まれている。

制作課題では、電子楽器の演奏を観客が見て楽しめるものにすることも求められた。音を出す物体だけでなく、演奏者の身体を使える空間やシステムも対象に含まれる。ノブやボタンの配置を考える仕事から一歩広がり、どんな動作がどんな音につながるか、その関係を舞台上でどう見せるかまでを設計する課題である。

プロジェクトをディレクションしたのはYuri SuzukiとDamian Kulash。学生たちはデザイナーとしての造形の知識に、新たに学んだ電子工作や制御の技術を組み合わせた。演奏できることはもちろん、驚きや楽しさを観客へ渡せることも目標に置く。完成した物体を展示するだけでは、課題は終わらない。指定された楽曲に使えるという条件が、操作する身体、音の仕組み、観客との関係をひとつの制作へまとめている。

坂巻 匡彦はKORG Japanとして制作協力に参加した。楽曲、電子回路、造形、演奏動作を同じ課題の中へ置くことで、楽器の設計に複数の専門性が接続する。制作したものを実際の曲の演奏へ持ち込む課題は、形や機能と使う行為を切り離さない。2015年に紹介された、教育と音楽制作が交わるプロジェクトだ。