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Designship × 世界デザイン会議東京「デザインミュージアム/デザイン教育の実践」

デザインは、つくった物をどう残し、次の世代にどう手渡すのか。2023年9月19日、東京ミッドタウン・デザインハブで開かれた「社会変革に臨むデザインの真相」は、その問いをリサーチ、経営、教育の三つの領域から考える場だった。Designship 2023と世界デザイン会議東京2023の合同企画である。

坂巻はデザインミュージアム/デザイン教育の実践に登壇。洪恒夫、田島佳穂、小松尚平と同じセッションに加わった。当時の紹介はAccenture Songシニアマネジャー/東京大学非常勤講師。企業の実務と大学の教室という、二つの現場に接する立場からの参加だった。

同日のプログラムでは、デザインリサーチとデザイン経営に続いて、ミュージアムと教育が議題に置かれた。人々の心や行動を調べること、組織の意思決定を変えること、知識や経験を次へ渡すこと。三つの議題を連続して見ると、デザインの役割が成果物を仕上げる段階だけにないことがわかる。教育を独立した話題にせず、社会での実践につなげて考えるプログラムだった。

登壇者の所属も、その広がりを映している。博物館の研究、企業のデザイン、学びの場の運営、大学での実践。それぞれの立場によって、デザインを伝える相手も方法も変わる。主催はデザインシップと日本デザイン振興会。定員40名、参加無料の会場では、専門家だけでなく、デザインに関心を持つ人やビジネスに携わる人も参加対象に挙げられた。専門の内側で完結しない対話を、比較的小さな会場に開く試みだった。

ミュージアムが扱う「何を残すか」と、教育が扱う「何を伝えるか」は地続きの問いだ。何をどんな文脈で示すかによって、デザインの見え方は変わる。保存する場と実践を学ぶ場を同じ議題に置き、企業の実務家と教育に携わる人が対話する。三領域を横断するイベントのなかで、このセッションはデザインを次の世代へ手渡す問題を担っていた。