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DS-DAC-10

録音した音を、PCで日常的に聴ける環境へ移す。DS-DAC-10は、AudioGateと組み合わせるUSB DAコンバーターだ。坂巻は商品企画を担当。開発者インタビューでは、KORGの録音機MRシリーズで扱った音を、より気軽に再生するための構想が語られている。再生ソフトと機器を一緒に考えた製品である。

2.8224MHz/5.6448MHzのDSDネイティブ再生に対応する。本体がアナログ音声への変換を担い、AudioGateがPC上でファイルを読み込み、必要な変換と再生を行う。音の形式を扱うソフトウェアと、耳へ届けるための回路を役割ごとに結ぶ構成だ。

DSDネイティブ再生への対応は、録音されたデータの形式と出力までの経路をそろえるための仕様である。ただ対応形式を増やしても、再生ソフトやドライバーの設定が別々なら、聴くまでには複数の判断が必要になる。DS-DAC-10はAudioGateとの組み合わせを前提に、その経路を一組の製品として示した。ファイルを選ぶところから音が出るところまでを見通すことが、音声変換の回路そのものと同じくらい重要になる。

PCMからDSDへの変換は、手持ちの音楽も同じシステムで聴くための方法だ。もともとDSDで収録された音源と出発点は違い、変換しただけで元の録音情報が増えるわけではない。異なる形式を扱いながら、再生の操作を共通にできるところに実用的な意味がある。製品名の似たDS-DAC-10Rのような録音機能を持つモデルとは区別され、ここでの中心は聴くための環境づくりだ。録音技術から生まれた知見を、再生する側へ渡した企画である。

PCM音源をリアルタイムでDSDへ変換する再生にも対応した。異なる形式のファイルをPCに集め、同じ再生経路から聴く方法を用意する。インタビューでは、ソフト、専用ドライバー、ファームウェアを一体で考え、設定の難しさを減らす取り組みも説明される。音の仕様と、再生へたどり着く操作をともに扱う企画だった。

出典・関連資料

KORG:DS-DAC-10 製品情報 ↗