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ARP ODYSSEY 発表プレゼンテーション

過去の楽器を、いま使える製品として再び世に出す。2015年1月のNAMM Showで、KORGによるARP ODYSSEY復刻モデルが発表された。坂巻は商品企画の立場から、その発表プレゼンテーションに登壇した。

販売店Nova Musikが公開した映像の説明欄は、1分6秒から坂巻、4分54秒から高橋達也、12分44秒からDavid Friendと出演を区分する。商品企画、アナログ回路の開発、そしてARP共同創業者が順に登場する構成は、復刻が複数の知識を接続する仕事であることを端的に示す。

開発者インタビューが扱う復刻には、楽器の由来を知る人と、現在の技術で製品をつくる人の協働がある。昔の製品を模した外観だけでは、演奏したときの反応や音の性格までは伝わらない。回路、操作、製品としてのまとまりをどう引き継ぐか。発表の場では、その判断を重ねたチームの顔が、実機と同じように観客の前へ出てくる。

商品企画、開発、ARPの歴史という三つの立場から、一台の復刻機を紹介する構成だった。坂巻の商品企画の説明に続き、高橋が開発側から語り、FriendがARPの歴史を担う立場で加わる。一台の楽器の紹介を、誰がどこから説明しているかに注目して見ると、製品が成立するまでの役割の違いが見える。新製品の紹介を通して、過去の設計を現在の使い手へ届ける復刻の仕事を伝えるプレゼンテーションだった。

坂巻はARP ODYSSEYの復刻で商品企画を担当した。2015年1月の発表では、その企画を開発チームやARPの創設者とともに紹介した。復刻では、引き継ぐべき音の特性と、新しい製品として届ける条件が出会う。オリジナルを知る人物と、それを復刻するチームが同じ壇上に立つことは、製品を過去から現在へ渡す仕事を可視化する。発表の構成自体が、異なる世代の知識の接点になっていた。